ここのところ、秋雨前線や元台風の影響で、関東では雨の日が続くなか、久しぶりに雨の心配が少なく、天気も回復しそうな予報。しかも、一粒の種が万倍にも実るといわれる「一粒万倍日」。
御岩神社は、「宇宙から光の柱が見えた」という不思議な逸話でも知られています。
一説によると、アポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェル氏が、宇宙から地球を眺めたとき、日本にひときわ強く光る場所を見つけ、その緯度と経度を照らし合わせたところ、御岩神社のある御岩山付近だったといわれています。さらに、日本人女性宇宙飛行士の向井千秋さんも、宇宙から日立の山中に伸びる光の柱を見た、という逸話が伝えられています。
そして188柱の神様が祀られ御岩山全体が神域となっており、境内にある案内パンフレットには「御岩山は神域です。入山の心得を守り、敬虔な気持ちで登拝願います」と書かれています!
そんな神秘的で有名な御岩神社には、これまでに何度か参拝し、御岩山へ登拝したこともあります。けれど、神様について少しずつ学ぶようになった今、以前とは違う気持ちで、もう一度この場所を訪れたいと思うようになりました。
今度はただ有名なパワースポットを訪ねるのではなく、古くから守られてきた信仰の山に、きちんと敬意と感謝をもってお参りしたい。そう思い立ち、一粒万倍日のこの日、再び御岩神社へ向かいました。

「平日だから、それほど混んでいないだろう」と思っていましたが、神社に近い第1駐車場は満車。県道36号線沿いの第2、第3駐車場もいっぱいで、第4駐車場にようやく数台分の空きがありました。時間には余裕を持って訪れた方が良さそうです。

鳥居をくぐると、空気がすっと変わったように感じ、自然と身が引き締まります。美しい自然に包まれて歩いていると、ここが神様や精霊たちが鎮まる場所なのだという、厳かで神聖な雰囲気を感じることができます。


神旅を始めてから、まずは自分の産土神社や氏神様を大切にすることを学びました。
いろいろな神社を参拝していると、その土地に暮らしてきた人たちが、はるか昔から神様を心の拠り所にして、代々大切にお守りしてきたのだということが思い浮かびます。
私は、自分や家族の幸せなど、個人的な願いでお参りをしてきました。でも、国や人々の安寧を祈り続けてこられた天皇陛下のことを思うと、本当に無事に毎日生きていること自体に感謝しなければいけないと感じるようになりました。

昔は飢饉や災害、病などもあり、今よりずっと厳しい時代を生き抜いてきたご先祖様がいます。その命が途切れることなくつながって、今ここに自分がいる。そう考えると、当たり前のように思っていた「今日も生きている」ということ自体が、本当はとてもありがたく、素晴らしいということ。
感謝が大事という事はわかっていても、深く考えると、何かしてもらった時、願いが叶った時だけでなく、今生かされていること、自分をとりまく様々な事に感謝することが大事だな、と。
地震や大雨の災害が多い昨今、当たり前な事など何ひとつないんだなと思います。

最近の私は、神社へ出かける前に、神様へお伝えしたいことを数枚の紙に書いて持っていくようにしています。
参拝する人が多いときは、拝殿の前では感謝をお伝えして手短にお参りし、そのあと、ほかの参拝者の邪魔にならない場所へ少し移動します。そこで家から持ってきた紙を開き、書いてきた言葉を心の中でゆっくり読みます。
うれしかったことや感謝していることだけでなく、迷っていることや苦しいことも、飾らずにありのままお伝えします。そうして自分の気持ちを言葉にすると、心の中が少しずつ整理されて神様からもその事に関するアドバイスやメッセージが受け取れます。

参拝を終えたあと、帰る前には必ずおみくじを引くようにしています。
おみくじを引く前にそっと手を合わせ、「今の私に必要なメッセージをください」とお願いしてから、おみくじを選びます。
すると不思議なことに、そのときの自分の悩みに寄り添い、背中を押してくれるような言葉が書かれていることが多いのです。「今の私に向けられた言葉みたい」と、毎回びっくりします。そして、神様から励ましていただいたような気持ちになり、胸がいっぱいになることもあります。
今回のおみくじにも、今の私に大切な教えが記されていました。

御岩山へ登って、山の中にあるかびれ神宮や薩都神社中宮にも参拝したい気持ちはありましたが、以前登ったときは、父と母の後について歩きました。今回は一人です。実際に登り始めてみると、道幅が狭いところもあり、一人で進むことに不安を感じたため、無理をせず今回は途中で引き返すことにしました。
少し残念ではありましたが、きっと今はまだ、その時ではなかったのだと思います。
次に登るときまでに、御岩山や神様についてもう少し学び、体調や装備もきちんと整えておきたい。そして今度こそ、かびれ神宮や薩都神社中宮にも、敬意と感謝をもってしっかりお参りしたいと思います。
その日を楽しみにしながら、日々の暮らしの中でも、自分自身を少しずつ整えていこうと思います。

御岩神社の創建時期は、はっきりとは分かっていないそうです。しかし、奈良時代に編纂された『常陸国風土記』には、御岩山の古い呼び名である「かびれの高峰」に神様が鎮まっていると記されており、はるか昔から信仰されてきた場所であることが分かります。
江戸時代には、水戸藩初代藩主の徳川頼房公が出羽三山の神々を勧請し、御岩山を水戸藩の国峰と定めました。水戸黄門として知られる徳川光圀公をはじめ、歴代の藩主も代々参拝し、水戸藩の祈願所として大切にされてきたそうです。

長い歴史の中で、いったいどれほど多くの人がこの山を訪れ、神様に祈りを捧げてきたのでしょう。
昔の人たちも、うれしいときだけではなく、飢饉や災害、病などに苦しむとき、この場所を訪れ、神様を心の拠り所にしてきたのかもしれません。
そうした長い年月に思いを馳せながら境内を歩いていると、静けさの中に歴史の重みを感じます。御岩神社は、自然の美しさだけでなく、厳かさと深い威厳を感じさせる神社でした。





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